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6.122017
MACとIllustratorを使ってカッティングマシンCAMEOで名刺作成

私が使用しているカッティングマシンの紹介です。
使用しているのは「silhouette CAMEO2」(以下CAMEO)。
今回は名刺を作成する時の手順を説明したいと思います。
作成した時の作業環境は、MACとIllustratorCS5を使用してCAMEOを使った場合の内容です。
同じ作業環境の方の参考になればと、私なりの使用方法で申し訳ないのですが説明してみたいと思います。
CAMEOで名刺作成する多まかな手順
「トンボ」マークを作成する
CAMEOの機械には「Silhouette Studio」(以下Studio)というイラストやカットデータを編集するソフトが付属しています。
しかし、Illustratorで作成したものをカッティングしたい場合は、StudioがIllustratorに対応していないので一手間、二手間必要です。
まず、Illustratorのデータ通りにカットするには、StudioからCAMEOに送信されるトンボデータと、印刷した物のトンボ位置がピッタリ合っている事が重要です。
なので、私の場合は作成した印刷データが、Studioから印字されるトンボと同じになるようにトンボをIllustratorで作成しています。
カットするパスデータはCADデータに書出しする事でIllustratorからStudioにもっていく事が可能です。
3隅にあるの■とLのマークがStudioの「タイプ1」のトンボです。
赤枠内がA4用紙に対してのCAMEOでカットできる通常のカット可能範囲です。
上下左右あと1cm程度範囲を広げる設定も可能ですが、私の場合トンボマークの位置を違う設定にすると、トンボの読み取りが上手くいかない場合が多いので、通常のトンボマークをいつも使用しています。
印刷位置を合わせる
今回のように両面印刷する場合は、事前にIllustratorで両面の印刷位置を合わせる作業をします。
結構これが、めんどくさい作業で、プリンタでの印刷位置の設定にいつも最低5回は調整を繰り返します。
左側画像のズレの状態から右側の画像のようにぴったり重なるように調整を繰り返します。
両面印刷したものに、Illustratorで作成したCAMEOの「トンボ」マークも合わせて印刷する。
IllustratorのデータをCAMEO用のデータにする
Illustratorで作成したデータを複製して、カットラインとCAMEO用に作成したトンボのパスデータだけ残して他は削除する。
この際、余分なパス等が入らないようにする事とグループ化は解除しておく。
そして、IllustratorのデータをAutoCAD用データ(dxf)に書き出してStudio用のデータにする。
上記の設定で書き出したデータを、CAMEOに付属している「Silhouette Studio」に読み込む。
読み込んだ後に赤枠部分のトンボの設定個所を「タイプ1」にする。
※事前にIllustratorで作成したトンボが「タイプ1」の為。
「タイプ1」のトンボマークが出てきたら、読み込んだデータとStudioのトンボの位置を(赤枠内)ピッタリ合わせた後にトンボマークを削除。
その後のStudioの設定は、官製ハガキ程度の厚さであれば↑の数値と設定で私はカッティングしています。
印刷した物をCAMEOでカットする
↓これが「silhouette CAMEO2」です。
機械の刃の部分をStudioの設定と同じ数値になるようにして機械にセットしたら、いよいよカッティングマシンで印刷した物をカットします。
先ずは、粘着性のあるカッティング用のCAMEOの台紙に左上の印を合わせて(赤枠部分)貼り付ける。
CAMEOの青いラインと台紙(赤線部分)を合わせてCAMEOにセットする↑
セット完了後は、StudioからCAMEOに指示をだしてカットして完成です。
カッティングマシンを使っていて思う事
購入した当初はIllustratorがStudioに対応していない為に、きちんと奇麗にカット出来るように扱えるようになるまでかなり時間がかかりました。
しかも、CAMEOに用紙をセッティングする方法が間違っていたため、なかなかトンボを上手く読み取ってくれないというトラブルもありましたが、サポートも充実していて丁寧に対応していただけたので解決できました。
現在は別売りのソフト「Cutting Factory PRO」を購入すればIllustratorのデータも読み込んでくれるようです♪
カッティングシート・厚紙・薄めのプラ版が自由にカット可能で、別売りの刃を購入すると布もカット出来るようになります。
機械に自信がある方は、カッティングマシンがあると制作の幅がググッと広がりますよ〜♪